「本当にみんな普通なんだよ。
だからこの話も、きっとみんなは興味を持ってくれると思ったんだ」
「だったら!
私なんかが話さなくてもよかったんじゃ……。
センパイからの言葉の方が、みんなもっと早く賛成したんじゃないの?」
田辺さんにまで、あんなに攻撃的に色々言われてさ……。
私はぶーっとした顔をする。
「そうかもなー」
「えー!?」
「あ、猫おばさんだ」
センパイは話の途中で外を見た。
「猫おばさんも暑いのに、毎日毎日猫のために頑張ってんな」
「うん……」
見ると、大きな麦わら帽子に長袖長ズボン。
とにかく暑苦しそうな猫おばさんの姿が、大イチョウの近くで見える。
何時間も外にいて、日焼けしないようにあんな格好……。
「みんなやりたいことを実現しようと、頑張ってる」
「うん」
