「でも、そういうことでの協力なら、みんなやりたがりそう」 「うん、私の友達の親も洋服のリサイクルショップやってるから、洋服やアクセサリー貸してくれるかもしれない」 「うちの姉ちゃん、ヘアメイクの学校行ってるから、手伝ってくれるかも」 数名の生徒会メンバーが、次々と案を出し始める。 それを聞き、優也センパイは微笑んだ。 その時、すっと田辺さんの手があがった。 「……うちも美容室やってるから……」 「……」 田辺さん……。 今まで反論していた田辺さんからの、協力的な言葉だった。