「ムリムリムリ」
私はぶんぶんと頭を振った。
人前で何かを発表するなんて、苦手な中でも最も苦手とするもの。
「今言ったことでいいんだよ。
生徒会のみんなを納得させられれば、先生や保護者の同意は俺たちがやる」
「生徒会の人たちを納得させるなんて、私には無理だよ……」
それが一番の難関じゃない!
「こういうのは女子が言った方が説得力があるんだよ。
改善策は俺が考えるから、ヒサはこういうのが現実になったら……っていうのをアピールするだけでいいんだ」
「でも……」
「な!時間がないんだ!」
「……」
私はセンパイに無理やり納得させられてしまっていた。
センパイの方が説得力あるはずなのに、なんで私が……。
