ピピピッ ピピピッ

「こはくー!もう起きないと入学式早々遅刻しちゃうよー?」


はっ!
え、やばいじゃん。

どうしよう。


「ってかなんでギリギリまで起こしてくれないの!!」

春休み気分が抜けなくてつい昨日も夜ふかししてしまった自分が悪いんだけど…

でももーちょっと早く起こしてくれてもいーじゃん!



イライラしていても私がこれから通う南高校の制服をみるとつい顔が緩んでしまう。


「あぁ、いつみても可愛い!」


「見とれてないで早く着替えなさい!
何時だとおもってんの?!」


そーだ。急がないといけないのにっ。

私は急いで新しい制服のブレザーに腕をとおす



白色のカッターシャツに深緑のジャケット
緑のチェックのプリーツスカートとリボンをつけて鏡の前に立ってみた。


「高校生か…
早かったな。」

懐かしむように自分の姿をみていると鏡に怖い怖い顔をしたお母さんの姿があった



「あんた何回いったらわかるの
あと15分で式がはじまるのよ。
遅刻したらどーするつもりなの。」



静かに怒るママ…
本気で怖い。

「ご、ごめんなさい!!
いってきます!」

「ママもあとでいくからね。
いってらっしゃい」