「...野崎くん?」


「ごめん、留めるの苦手で...」


この留め具小さすぎる...


ようやく付けれたのは

公園の明かりがついた頃。


あー、だっさ。


笹野さんはクスクス笑っているけど

顔なんて見れたもんじゃない。


恥しさから勢いで彼女の手を握った。


初めての恋人繋ぎは

不器用な俺が唯一できる

彼女への愛情表現。


fin...