私はたたかれた頭をさすった。



「…環菜,また妄想入ってたでしょ…。

あんたもあきないね─」



そう言って,ため息をついたのは,


私の親友の弥生。



弥生はぶ厚い英和辞書を抱えてた。



こいつか…武器は……。




私は辞書をにらんだ。