弱いあたしと強い君と。


浅井が部屋を出ていってから

ほんの5分後




ガラッ



また部屋のドアが空いた




「浅井?」




顔を開けたそこには


早坂がいた







「浅井さんじゃないよ、残念ね」





「お前かよ・・・何しにきた」






「告白」







?!!!

目を見開く




早坂が俺を好き?

なわけ



俺はこいつに冷たくしてきた




「そんなわけない・・・みたいな顔してるわね。でも本当よ。ずっとあなたの事が大好きだった、中1から見かけた時から片思いだったの」



「・・・」



「・・・だからっ、浅井さんのことばっかみてる寺沢くんをみてるのがっ・・つらくてぇ」



泣き出してしまった彼女は

今までのついさっきまでの俺と重なって



好きな人に振り向いてもらえない

気持ちはこんなにもよく分かる



「あたしのことも見てよぉ〜!」






少し前まで浅井に夢中だったとは

思えないほど


一瞬にして早坂に心を奪われた




「っ、寺沢・・・くん?」

気がついたら抱きしめていた




「わかるよ、俺も同じ思いをしてきたから。」











この日俺は早坂と付き合うことになった












でも違ったんだ


早坂は俺のことなんて

好きじゃなかった





ただ浅井に仕返しする為

近づいただけだったんだ

俺を利用するためだけに







「むかつくよね?浅井さん。」







その言葉に俺はどうしようもなく

乗ってしまったんだ