弱いあたしと強い君と。


立ち上がって泥を払う

トイレに行って顔を洗う

着替えを取ろうと教室に入ると鐘がなった


キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン


泥だらけのあたしの姿を見たクラスメート達は次々に何かを言い始める


クラスに将太はいるけど早希はいない
将太が監視役みたいなものだ


「あっ、あのーちよちゃん大丈夫??」

直接言ってくれたのは前の席の若菜(わかな)


”七瀬早希とかいう2組の子にやられたんじゃないの?”

という、ヒソヒソ話が聞こえてる中、若菜は


「どうしたの?ケガは?保健室行こう」

「あっ、やっ、転んじゃっただけだから大丈夫だよ」


誤魔化す
何度聞かれても誤魔化すんだ


”何言われてもあたし達にやられたっていうんじゃないわよ?”


早希の言葉が脳裏をよぎった

「その泥で!?背中までこけたの!?!」

若菜が大声で言ったところで皆は笑った


「それでこけたとか流石に誤魔化せてないよー笑」

とか

「誤魔化すの下手なんだね浅井さんー笑」

とか

(お願い...あんまり聞かないでっっ!)


これ以上は隠しきれないから!