少し落ち着いてから
あたしはまた喋り出す
彼の優しさに包まれながら
流れるように喋り出すんだ
「あたしにっ...もう少しの勇気があったならっていつも考えるの。」
「うん。」
「でもずっとそんなの出してこなかったから、もう出し方なんて忘れちゃったんだよね」
へへっと笑って見せて涙を吹いたら
なんか元気が出た
「俺が、勇気の出し方を教えてやる。困った時は少し頑張って俺の名前呼んでみ?」
「え?内河...くんの?」
「そー。出来るだけ大声で、な?あ、あと呼ぶ時は俺の下の名前だとさらに勇気が出るかもよ?」
「えっなにそれー」
ふふっと笑って
ひと息
「大誠(たいせい)」
「はっ、えっ??」
内河くんが、変にびっくりした
「って呼べばいいんでしょ??」
「あ、うん、そゆことね。びびったわー」
「??」
何にびびったんだろう
まぁいいか