「あたしね、この意気地なしの根性なしな性格をどうにかしなきゃって...なんとかしなきゃって...」
「うん、それで?」
相づちを打ってくれる内河くんの声が
あまりにも柔らかくて
優しいから
口からポロポロと言葉が出てきてしまう
「そっ、それでねっ、高校に入ったらっなんか変わるかもって思ってたの...」
「ん、でもさ浅井さん。自分が変わらないとなんにも変わらないんだよ?」
「っわかってるよ〜」
そう言うとあたしはついに大泣きに
入ってしまった
「はいはい大丈夫大丈夫。わかってるんだね」
恥ずかしいけど止まらなくて
内河くんが背中をさすってくれるから
それが嬉しくて
涙がまた止まらなくなった