今まで 私を支えていた手が離れてスッと離れた。 そして後ろから顎に手を廻されて キスをされた。ほんの一瞬のふれるだけの。 「こうやって慰め合おうよ。ってこと。」 私が雅樹を突き飛ばそうと、伸ばした腕は 雅樹の大きい手によってひとつに束ねられ、そのまま窓に押しつけられた。 叫ぼうとすると、さっきとは違う噛みつくようなキスで それさえ吸収されてしまう。