私と雅樹は高校が一緒だった。 でも選択している科目も違うし。そもそも目立たない私と学校でも有名な雅樹。 喋ることすらなかった。 でもお互い顔を知っていた。 それは私が高校のころ大好きだった保健室。 彼をよくそこで見かけていた。 私も彼も。当時好きだった先生に会うために 毎日保健室に通っていたのだ。