「今日、あいつ出勤じゃん。
良かったじゃん。」
「知ってる。だから今日話したんだよ。」
明日香は正直、恋してる時が一番可愛い。
恋に落ちやすいけど冷めやすいタイプで
よく好きな人も変わるけど、隠さず話してくれるとことか本人には言わないけど結構好きだ。
「でも雅樹くんってカッコイいしミステリアスなとことか結構モテるし。
陽奈。高校一緒なんでしょ!?
なんか知らないの!?」
「だから何回も言ったけど、タイプ全然違うし
そんな関わったことないよ。」
「えー、タイプの女性とか知らないの!?」
タイプの女性なら知らなくもないけど。
関わったことない。なんて言っておきながら
好きな女性のタイプ知ってるなんておかしいし。
雅樹に許可無く言うのは悪い気もする。
「自分で聞きなよ。」
「無理だよ!ね、お願い。陽奈が聞いてよ。」
いつもは人見知りなんてしないくせに、
こんな時の明日香はかなり消極的だ。
「わかった。聞けばいいんでしょ。」
なんて結局、私は明日香に大甘だ。