「そうか・・ 姫花・は向こうでいい人達に囲まれていたんだな・・」

潤也の話を聞いて、ガクがつぶやいた

「それに、姫花のことは、龍馬がちゃんとみてくれてるみたいだし、危ないめには遭わないと思うし・・」

「スポットライトを浴びていた男が引退どころか、裏の世界で生きていくなんて相当な覚悟がいったと思うけど、たった数年で姫花のことにまで目を光らせるくらい余裕がでたなんて、流石だな・・」

「そういえば、嫁をもらったらしいよ?」

「は?」

「驚くでしょ? あの許婚の子とめでたく一緒になれたみたいで、飯を一緒に食いましたけど、気の利くいい嫁でしたよ」

と潤也は仲むつまじい龍馬夫妻を思い浮かべていた

「そうか・・・ 時間は流れているんだな・・」

ガクは紫煙を天井にふきつけた

そして、潤也はオフを終え、映画撮影のため、1週間後にロスに飛んだのだった



{0831}