Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】

「どうしても産みたかったのよ・・・ 子どもが出来たってなったら“父親は誰だ!?”ってなるでしょ? アニキなんか特にね・・・ 」

姫花は遠くを見るような目つきで話し出した

「思い当たる父親は、こいつだし? でも金髪美女と婚約の身・・ 波風立てたくなかったのよ・・・」


「俺んとこにくれば、いつでも父親になってやったのに・・・」

賢次はニヤッと笑いながら潤也を見た

そんな賢次を睨みつける潤也

「よく言うわよ・・ あの時父親になってなんかいたら今のキャリアはなかったわよ?」

と姫花は賢次を見て笑った

「でも、同じ国にいたんだよな~ シアトルなんて何回も行ってたのに、会わないもんだな・・」

と賢次

「会うわけないでしょ? こっちは子育てでいっぱいいっぱいなのよ? 出かける場所が違いすぎるわ・・ 出産と育児をすると、アルコールが遠くなるのよ?」

と姫花は呆れ顔だ

「再会したのは計算外だったとか?」

と潤也

「計算外ねぇ・・・ ん~ そう言われればそうかも・・ 特に必要としてなかったし?」

と姫花はニヤッと笑った

「はぁぁ!!!!!」

姫花の発言に眉を潜める潤也

「潤君・・ 姫ちゃんだよ? 男が放っておくわけないじゃん?」

とそこへ咲と大吾がやってきた

「そーだよ潤也・・ 姫花に男日照りはあり得ないって!!」

と大吾

「はぁ? ちょっと、そんな女じゃないってば! ハリケーンとか、男手が必要な時は、近所の人がやってくれたし、番犬はいたし、5歳児でも男っていうのがあるみたいで、レンも頼もしいんだよ?」

と姫花は反論する