エイミーとマロンは姫花の住んでいるアパートメントを見て驚いた

そこは、高給取りのビジネスマンが住むようなリッチなアパートメントでドアマンもいて、警備が万全だったから・・

ふたりは緊張気味にエレベーターに乗り込み、姫花の後に続いた

1つの階に二世帯という広いつくりの部屋に目を見張るふたり

「遠慮しないで、こっちに来て~」

入り口付近から動けなかったふたりに奥の部屋から姫花の声がかかる

「ごめんね~ 散らかってて・・・ なかなか片付かなくって・・」

という姫花がいるのはウォークインクローゼットというには広すぎる部屋

「ヒメカ・・ すっごい服の量だけど・・」

とやっと口を開いたエイミー

「やっぱり? でも洋服大好きで、引越し当初はそんなになかったんだけど、どんどん増えてって・・・」

と言いながら服の森から顔を出した姫花の腕の中には数着のドレス


「はい、コレ持って?」

とエイミーに服を渡し、自分はまた森の中へ消えていった

もちろんマロンもエイミー同様に服を抱えるはめになり、三人は隣の部屋に移動した

姫花セレクトでそれぞれ3着まで絞られたドレス

流行のポイントをさりげなく押さえたドレスはどれも嫌味がなく、素敵だった

「無理・・もうどれも可愛くって選べない・・」

とエイミー

「私も・・ 」

とマロンもエイミーに続く

「じゃあ、一旦ドレスは置いといて、靴を決めない?」

と見かねた姫花がふたりに声を掛けた