エイミーと姫花がキャアキャアと盛り上がっていると

「エイミー!!」

二人の下へやってくる女の子

その声に、顔を向けたエイミーは、笑顔で手を挙げ

「マロン!!」

とその女の子を呼んだ

「ヒメカ、彼女はマロン・・ ジョナサンと同い年の私の妹みたいな子、 マロン、こっちはヒメカ・・うちのお得意様なの・・ こう見えて一児の母よ?」

とエイミーは姫花とマロンを紹介しあった

「どうも・・・」

人見知りなのか、マロンは不審げに姫花を観察するように見る

「こんにちは! 」

マロンの視線に気付いているのか、いないのか姫花は笑顔で

「いっしょにどう?」

とマロンに座るように促した

「マロンもドレス見に来たの?」

「そう・・でも、もうなくって・・・」

とマロンもあの人混みに埋もれてきたようだった

「・・・あと2時間はやく来ればよかったな~」

とマロンの言葉に再びエイミーの気分の急降下

そんな二人を見かねた姫花は

「ねぇ・・ 私の着る?」

とエイミーとマロンに問いかけた