息があったことがおかしくて、お互い笑みがこぼれる

「なんだよ?」

と話を譲ったのは賢次

「え? あぁ・・ 最近、帰った?」

「帰ったって、日本に?」

「あ~ ちょっと前にね・・」

と賢次は潤也の顔をチラッと盗み見る

「そっか・・・ で、元気だった?」

「まぁね・・」

「そっか・・・」

「でも・・・」

賢次のこの言葉に潤也は、顔を潤也に向ける

さっきまで、窓の向こうを向いていたのに、今は自分を見据える賢次に少し驚く潤也

「・・・なんだよ?」

あまりにもったいぶるので、思わず話しの先を促す潤也

「・・姫花には・・・」

「え?」

「姫花には会ってないよ」

「そっか・・ あいつも仕事忙しいんだな」

「・・・・・そう思う?」