Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】

「別に電話で確認しても良かったんだけどさ、姫花って最近どんな仕事してんの? かなり前に一緒に仕事したけど、アレの第三段とかの話ないの?」

と賢次

「あ~ あの男性用下着のね・・ アレでふたりともかなり名前売ったからね~ それで、君たちが取るギャラが高騰してあの会社は第三段を断念したんだよ・・」

と高柳

「へぇ~ そんな裏があったんだね・・ でも、本当にアレ以来仕事の幅も広がったし、当時のギャラで構わないから、第三段の話が来たら進めといてよ? 姫花はギャラ云々言うようなヤツじゃないから、心配しなくていいし・・」

と賢次

「了解・・ 」

賢次は、自分の要望を書いている高柳の頭を見ながら続ける

「で、その姫花は最近どんな仕事してるの?」

「姫ちゃんは最近は自分のブランドのデザイナーに専念しているよ? ネットだけでの販売なんだけど、入荷待ち続出で・・ それなりの値段するんだけどねぇ・・」

と高柳

「ふ~ん・・ じゃあ、公にでる仕事はしてないんだ?」

「ちょっと前に姫ちゃんからしばらく自身のブランドの方に専念したいって要望があってね・・ スケジュール調整が結構大変だったんだけど・・」

と高柳はメモを終え、顔を上げた

「・・・・・・」

高柳の言葉にしばらく考え込む様子の賢次だったが、高柳がソレに気がつく様子はなく

「日本の滞在期間は2週間だけど、その間に雑誌の対談と撮影、CM撮りもあるからね 相変わらずタイトなスケジュールで、久しぶりの帰国でゆっくり出来ないのが申し訳ないけど・・」

「仕事があるうちに頑張るよ・・ それに、一日早く帰ったお陰で今日はオフだしね・・」

と賢次は立ち上がった