「俺の彼女さんは極上だなぁ?沙里?」
すっかり元通りになった琉斗はなかなかあたしを離さない。
「俺ってさ、なかなか独占欲強いんだよね。
学校では沙里、話してくんないからさぁ。
帰ってる時ぐらいは甘やかしたいなーってずっと思ってたんだよねぇ。
しかも今の体制めっちゃ良くない?
このまま2人で進んじゃう?」
「キモイ、やだやめて進まない。」
「ははっ!!
じゃーさ、せめて抱き締めさせてよ。」
「……それなら。」
「いいんだ?じゃー遠慮なく。」
そう言って仰向けだったあたしの腕をグイッと引っぱって体が持ち上がった所をすかさず琉斗が確保。
「うわーうわー!沙里を抱き締めてるよ俺ぇぇぇ!!しかも後ろから!!後ろからハグって今女子高生が1番憧れるシチュエーションなんでしょ!?わー、よかったな沙里!女子高生の夢叶ったじゃん!」
「…へぇ。知らんかったわー。誰から聞いたの?」

