早乙女くんは見かけによらず✕✕



今言ったことが琉斗の本音だと受け取っていいの?


本音をぶつけてくれたと思っていいの?



いつもヘラヘラして「沙里好きー」って言ってる琉斗が、全部の仮面を落として情けない姿をあたしに見せてくる。


あたしの心は歓喜に震えた。


「前に、沙里が俺のこと好きって言ってくれるの待つっつったの覚えてる?

でも、俺とのこと噂されて全く気にしてないってどうでもいいって……聞いて。

不安で仕方ねぇよ。待てねぇよ、沙里。

俺、こんなに沙里のこと好きなのに、沙里は別に好きじゃないって思ってそうで。


お前ほんとに俺のことが好きか!?!?」




琉斗自身の叫びが、あたしの凍った心を溶かした。