早乙女くんは見かけによらず✕✕



そう優しく言ってくれた。


あたしだって、ちゃんと想ってるよ。

言いたいのに…なんでだろう。
この気持ちに嘘なんてないのに…



「…り……沙里っ!!」

「っ、……へっ!?」

「はいトリップしてたろ〜?罰としてお前今から俺の部屋来い。決定。」

「うわ……失態。人生の汚点だ。」

「おいおいおいおい〜。言いすぎだぞオラ〜」



へらへらへらへら。
これがあたしの中の琉斗であって、あたしだけの琉斗。

「だーかーらぁ。話したいことあるから俺の部屋。……いいな?」


「……ん。」


こくん、と首を縦にふる。




早乙女琉斗。

あたしのことをすきなひと。
あたしがすきなひと。



………誰にも渡したくないひと。