みんなをこんな顔にさせてるのは全部あたしのせいだよね……。


あたしがあのとき、あの場から離れなければこんなことにはならなかったはずなのに…。


「ごっ…めんなさぁい……」


あたしはまだ溢れる涙を拭わずみんなに謝る。


するとみんなは「お前のせいじゃない」そう言ってなぐさめてくれた。


みんなは優しすぎるよぉ!


そんなことを考えているといつの間にかケンカは始まっていた。


すると急に肩を誰かにトントンと叩かれた。


ービクッ‼︎


だっ、誰!?


「あ、ごめん。ビックリしたか?」


え、、この声は、、、、リク?


リクはあたしの手と足を拘束していたロープを解いてくれている。


「はい。解けたぞ。」


今日はなぜかすごく優しいんだね。


「ありがと」


あたしがそう言うと、、


「あぁ。てかお前ほんとにドジなのな」


といつものように嫌味を言ってきた。


前言撤回‼︎‼︎


この、リクのどこが優しいんだよ!


どっーこも優しくない!


「うるさいっ!」


そう言うとフッと笑ってあたしを誰もこなさそうな場所に隠れさせてくれた。