男の手が離れた瞬間、これまでの恐怖と安心で地面にへたり込んでしまった。


てか、あの人何で倒れたの?


一瞬のこと過ぎて何がなんだか分からない。

「大丈夫か?何もされてない?」


目の前には心配そうな顔をするあたしの周りにいるメンズモデル立ちよりも顔の整った男がいる。


もしかして、この人あたしのこと助けてくれた?


「え、あー、はい。大丈夫です。」


「なら良かった。これからはこんな時間に女1人でこんなとこフラフラすんな。また今日みたいな目にあうぞ。」


本当にこの人心配してくれてるんだ……。


「はい。すみません。。それから助けて下さってありがとうございます。」