「おい。……優妃。」
朝、あたしは誰かの声で目を覚ました。
「ん〜。まだ眠ぃ」
「ほら起きろよ。1日ぶりに顔見せろ。」
え……?
この声は………
「飛雄!!?」
え、え?
「え、ケガ痛くないの?」
「痛くねぇよ。こんなの擦り傷だ。」
その言葉を聞いてあたしはまた泣き出してしまった。
「おいおい。久々に優妃の顔見るんだから笑え。」
そう言われてあたしはすぐさま涙を拭き取り頑張って笑顔をつくった。
それはもう満面の笑み…のはず!
「ははっ!笑ってんのに泣きそうな顔してんじゃん。」
それは仕方ないよ〜。

