夜中。


あたしは電話の着信音で目を覚ました。


なんとスマホの表示には飛雄と記されていた。


電話に出ると相手は飛雄じゃなくてリクだった。


しかも慌てた様子で、、。


「今お前の家の前いるから早く出てこい!!」


なんでこんなに慌ててんの?


「わかった。」


さすがにパジャマでは行きたくなかったのでぱぱっとパーカーと短パンを履いて外へ出た。


玄関先で待っていたリクを見るとリクはなぜか泣きそうな顔をしていた。


でも、聞いちゃダメな気がするから聞かない。


「ほら。乗れよ」


リクは飛雄と違ってヘルメットをかぶせてくれない。


まぁいいけどね。


ヘルメットをかぶってバイクの後ろにまたがる。