「おっす飛雄。なんで女連れてきてんの?」


5人の中の赤髪の人がそういう。


((言い忘れてたけど、飛雄は金髪!))


「あぁ。面白いから連れてきた。」


はぁ?そんな理由だったの?


「へぇ。そいつどっかの族のスパイとかじゃねぇの?」


青髪の男が言う。


は?あたしが暴走族のスパイ?


そんなわけないじゃない。


あたしは暴走族となんて関わるの今日が初めてなのよ?


そんな人が暴走族のスパイなんてできるわけないよ。


ブツブツと心の中で文句を言っていると、


「ねぇねぇー。キミ、僕と同じで可愛いからこのクッキーあげる!」


金髪とピンクのメッシュの子があたしに言う。


なにこの子超可愛い!


てか、本当にこの子暴走族なの?


ケンカできちゃうわけ?


想像ができない………。


「ありがとう」


まぁ、素直にクッキーをもらうことにした。


「うわぁ!友遊(ゆうゆ)がクッキーあげてる!誰にもあげたりなんかしないのに!!」


テンション高めな緑色が言う。


この可愛い子は友遊っていうのか。