はぁ、もう今日か。昨日のことが嘘だったらいいのに。



なんてそんな願いが叶うはずもなく、とうとう出発の時間になった。




「それじゃ、行ってくるわね!」





「2人とも、圭君と祐君と仲良くな。」




「圭君と祐君は後からこっちに来るからね。」






はぁ、もう嫌だな。こんなことなら1人で生活した方がマシだわ。



なんて今更言えないしな。





「うん。2人とも楽しんできてね。いってらっしゃい。」




あぁぁぁー。2人とも行かないでぇぇぇー!




あたしの悲痛な叫びが聞こえるはずもなく、いつもより何倍もテンションを高くしてお父さんとお母さんは出発した。