「なんで、知ってんの?
って顔してんね。
だって、あれはバレバレでしょ。」





バレバレ!?
俺、今まで気持ちを表に出したことないけど。





「まぁ、当の本人は全く気づいてないみたいだけどね。
それで?用って?」




「あぁ。そのことなんだけどさ、柚穂に泉沢と
何を話していたのか聞いて欲しいんだけど。」






「えっ?泉沢君?
って、柚穂と泉沢君が話してた!?
いつ!?」



なんで、そんなに興奮気味なんだよ。



まぁ、いいか。




「さっきの数学の授業中。
泉沢が柚穂に一方的に話してたみたい
だけどな。」








「へぇー!そうなんだ!
ってか、授業中も見てるなんてホント柚穂のこと大好きなんだねー!!愛されてるなー!
柚穂は。」







そんな、改めて言われると照れるな。
まぁ、でも...





「あぁ。そうだな。」








「ヒュー。言うねー!
泉沢君のことはしっかりあたしが柚穂に聞いてくるから!任せて!
じゃあ、今から言って来るわ!
期待して待ってろよ!
じゃあ、あばよっ!」





「あぁ。」





ふっ。
なんだか、嵐みてぇなやつだな。







よし、あとは木谷からの報告を待つしかないな




泉沢。







俺は王子様ぶってて、腹ん中真っ黒な最低ヤローなおまえなんかに柚穂を絶対に渡さないからな。





見とけよ。