俺はずっとおまえしか好きじゃねぇよ

それから、美帆と昨日見たドラマの話で盛り上がっていると...




「キャー!!!」





女子の悲鳴が廊下から聞こえた。




あぁ、あの2人のご登場ですね、はい。




圭は愛想よく手を振っているし、祐は不機嫌そうに無言で歩いているし。




だいたい、イケメンがいるからってあんなに高い声出さないでよね!



耳がぶっ壊れるわ!



朝から、圭と同じでテンション高すぎ!あぁ、なるほど。




あの女子達もあのバカ圭と同じレベルなんだなー。
かわいそうに。





「今日も朝からすごいね。さすが、柚穂の幼なじみはヤバイね!」





「そうかねー。別にどうでもいいよー。」





「もう、そんなこと言って!あんなにカッコイイ幼なじみがいて、ときめかないのかねー。柚穂は。」





「うん。別に勝手にしとけって感じかなー?」





「そっかー!まぁ、でも、ホント羨ましい!」





目をキラキラさせている美帆をほっといて、ため息をついたあたしは授業の準備に取り掛かった。