「どうしたのよ。祐。」






あたしは思わず目を見開いた。






「どうしたって?」





「だって、そんな自分から手伝うなんて、
熱でもあるのかなって思って。」





あたしが言うと肩をがっくり落とした。






「ちげぇよ。
ただ、俺がやりたいって思っただけ。」






へぇー。珍しいこともあるもんだな。





じゃあ、ここは任せようかな。





「分かった。じゃあ、よろしくね。」





そう言ってルンルン気分でお風呂に向かったあたしに






「気づけよ。」





と、祐がつぶやいていたなんてあたしは知らない。