柚穂side
ふわぁ〜。
あー、眠い。まだ寝てたい。




のそのそとベットから起きて大きな欠伸をした。階段を降りて洗面所に行くと必死にアイロンで髪を伸ばす姉の姿が...



「あっ!柚穂、おはよー!!」




「うん。柚架おはよ。」




朝から元気いっぱいのあたしの姉とあたしは双子なんだけど、顔は全然似てないし、性格も真逆だから、同級生にはよく苗字が同じだけの他人かと思ったって言われるくらい。





でも、そんなあたし達だけど、すごく仲がいいから羨ましがられることが多いんだよね。






リビングに行くとお父さんとお母さんに笑顔で出迎えられた。



「柚穂、おはよう!」





「うん!お父さん、お母さん、おはよー。」




そう言って席に座ってパンを食べていたら、お母さんに、



「あっ、そうそう。今日は早く帰ってきてね。大事な話があるから!」
と、言われた。





なんで、こんなにテンションが高いんだろうと若干引きつつ、頷いた。





柚架も途中で加わって、

「何何!?
なんの話?超、気になるんだけど!」





「ふふふ、それは帰ってきてからのお楽しみよー!」




「えぇー!ちぇっ!」




と唇を尖らせた柚架だったけど、とても楽しみそうだなー。




正直言ってどうでもいいけど、めんどくさくなければいいなぁー。



お母さんがテンション高い時ってなんか危ないときが多いし...





まぁ、今日は早く帰って来ようと意気込んで家を出た。