「……わかった。」
「ん?」
「アンタが昨日の猫だってことは信じる。」
「やっとかよ……、よっしゃ!じゃあまた飯でも作っ」


「だから出てって」

猫ならまだしも、見ず知らずの男の人を家にあげてしまったのだ。
元々母子家庭で兄弟もいない、加えてその母も多忙でなかなか家にいない状況なのに、このまま家に置いてたら何をされるかわからない。

「……は?」

「聞こえなかった?出てって、今すぐに」

「……なんで」

「人間だから」

「…猫だし」