「え?でも…」
「でもじゃない。僕があげるって言ってるから受け取って」
「私が負けたのに?!」
「いらないの?」
「えっ?!いる!」
「じゃああげる」
「しかもカルピスだし。私の好きなヤツ。もしかして兄さん…」
もしかして兄さん元から私に渡そうとしてた?って言おうとしたが兄さんに口を押さえられた
「んー?!」
いきなりでびっくりしたけど兄さんの顔を見ると少し頬が赤くなっていくのが見てた
「あ、ごめっ」
慌てて手を離し後ろ向きになり頭をポリポリかいた兄さん
もしかして兄さん
「恥ずかしがってる??」
そう言うと兄さんの肩がビクッとあがったからきっとそうだ
たかが妹と勝負して自分が勝ったのに妹の好きなジュースを買ってあげただけなのに
そんな恥ずかしいことでもないのに恥ずかしがってる兄さんがすごく
「かわいいっ!」
つい心の声が漏れてしまった
そう思いぱっと自分の口を隠した
兄さんは私の方に振り向いた
「だれがかわいいって?」
に、兄さん、目、笑ってないよ?!
「か、かっこいいなぁーって……」
誤魔化そうとしたけど無意味だったみたい
「そのジュース俺のだからやっぱ返して」
そう言って兄さんは私が持ってたカルピスジュースを奪って蓋を開けごくっと一口飲んだ。
い、今俺って言ったよね?
兄さんの基本的な一人称は「僕」
でもたまに動揺した時やびっくりした時は焦って「俺」という時がある
兄さんが「俺」って言うのはすごく稀なことだから不覚にもドキッとした。
兄さんの「俺」呼びが久しぶりだったから余計に…


