ねぇ、兄さん



私の名前は高橋 さら
高校2年生
すこし癖っけの肩まである黒い髪
他に何も取り柄のない私

兄が3人もいる中で育てられたが男気質がなく、かと言って魅力的な女性でもない。

そして一番言えるのが自分でも分かるほど両親達からも兄たちからも愛されて育ってきた。



「あ、僕コンビニ行くけどさらなんか欲しいものある?」


「あ、コンビニ行くの?私も行く」


「じゃあ一緒に行こっか?」



なぜか頭が今は兄さんと居たいって思ってて無意識に私も行くっと言ってしまってた


兄さんの『一緒』がすごく嬉しかった


こんな私でも一緒に居ていいよって言われてる感じがして。


そんな訳ないって分かってるけどね。


私達は靴を履いてコンビニに向かった



「あっっっついね~」



パタパタと手で仰ぐ私


今日はほんとに暑すぎると思う



「今日の気温35℃超えるって言ってたしね」


「ええ?!そりゃ暑いよね」


「…よし、じゃあ競争な?コンビニまでどっちが早いか、負けた方がジュース奢りで」



いきなり勝負をかけられた


「いい?」そう言ってニコッと歯を見せて笑う兄さんにドキッとした


いや。ドキってしてる場合じゃないし!



「よーいどん」



そう言って走り出した兄さん


え?今のせこくない?!



「兄さんっ、せこっ!ちょっとおおおおーー」



私も兄さんの背中を見て全速力で走った





「はいーさらのまけー」



私に向かってピースする兄さん


兄さんは基本真面目だからそんな事あんまりしないんだけどほんとたまに、こうして無邪気な顔を見せる


ほんとずるいよ


そんな無邪気な顔して笑う兄さんにドキドキした



私は「くそっ」なんて残念がってるけど内心はすごくドキドキしてて嬉しかったりする




「よし、入るかー」


「兄さん、何買うの?」


「あー映画見たいからポテチとかかな?」


「何の映画?!」


「ホラー、結構グロイやつ。夏だしなんか見たくなってさ」


「ホラーかぁ…私も見ていいかな」


「え?見れるの?さらってホラー苦手じゃなかったっけ?」



そう言われてうっとなった


私はただ兄さんと映画みたいなぁって思っただけで。



「…苦手です」


「だよな。まぁ、見るのは全然いいけど怖いからトイレ付いてきてとか言うなよ?」


ははっと笑う隼人兄さん



「い、言わないし!!」



兄さんと映画が見れる、嬉しい!


私は1人で舞い上がってた



「はは、ホラー苦手なくせに」


小声でくすっと笑う兄さんをみて私もつられて笑った



そんな会話をしてる間に兄さんは必要な物をカゴに入れていてレジに向かった





「ありがとうございましたー」



私はお店を出た後に思い出した



「あ、さっきの勝負のジュース買うの忘れてた!!」



「お前ってほんとバカ正直だな、言わなかったら渡さなくても良かったのにな」


クスクスと笑う兄さん


その後兄さんはさっき買った袋の中からペットボトルを取り出した




「ん。」




そのペットボトルを私の頬に当てて「あげる」っと言った