受験近いんだから自分の心配もしてよ! 「じゃ、またね。真凛」 「うん。おやすみ、奏汰」 家が隣だから玄関前で別れるのが当たり前となっていた 「真凛、おかえり」 「ただいま、お母さん」 ダイニングのドアを開けるとソファに座ってTVを観ていたお母さんが振り返った 「寒かったでしょ。お風呂入ってきたら?」