【完】キミからの“好き”がほしいだけ





「ねぇ、永遠くん?」


「ん?」



「大好きだよ」


「んっ」



いきなり何を言うのかと思った瞬間

俺の唇は塞がれた。


こういうのは慣れてるせいか嫌ではなかった。


叶愛...?


キスされた時に紗綾ちゃん越しに見えたのは叶愛の姿


隣は...男?


そいつの事だったのか。

彼氏にしたい人はそいつだったのかよ。


叶愛を見ていると、


目が合ってしまった。


俺は慌てて逸らし、
紗綾ちゃんの頭を撫でて平然を装う。