あたしがそう答えると、

紗綾ちゃんの顔はパァッと明るくなって


「よかった!じゃあ、応援してね♪」


あたしには眩しすぎる笑顔

そんな顔であたしを見ないでよっ...


「うん!応援してる!」


“応援してる”

なんて言ったけど
本当は応援なんてしたくない


でも、あたしには遠くから
二人を見守ることしか出来ない。


「ありがとう!
せっかくの昼休み、ごめんね!」


紗綾ちゃんが屋上から出ていったのを確認して



「......紗綾ちゃんになんて敵わないよ......」


誰もいない屋上で静かに呟いた。