【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「そっか...頑張れよ。

手術...受けんだろ?」



一瞬、永遠の瞳が揺れた気がしたけど

やっぱり気のせいだよね......?


――...頑張れよ


そんな言葉は聞きたくないの。

渡辺くんのことは友達として好きなの。



しかも、なんで手術のことまで知ってるの?



「......」



あたしは何も答えなかった。

受けるか受けないか迷ってるなんて言えない。



「迷ってるん...だろ?」


「...」



あたしが何も言わないでいると、

暖かい温もりに包まれた。



「ちょっ...」



抜け出そうとしても力が強くて無駄。



「...俺は叶愛に生きていてほしい。

これはクラスメイトとしてでもなく
友達としてでもなく...
ただの赤の他人、櫻木永遠として。

もし、可能性があるなら信じてみろよ......」



永遠の優しい温もりがあたしの心を温かくする。



「叶愛...ごめんな...」



そういうと、病室から出ていってしまった。