【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「...雄大」



ピンクで揃えられたの綺麗な花束を持って俺の名前を呼んだのは...



「菜実...、来てたんだな」


「...当たり前でしょ?もしかして...また?」


「あぁ、そうみたいだ」



叶愛ちゃんは絶対に一人の時に泣くんだ。


病気を知らされたあの日から
叶愛ちゃんは人前では泣いてない。



表情豊かだった叶愛ちゃんも
治療は辛いみたいで寝てることが多い。



「なんで...ムリするのかな...」


「俺たちじゃ...叶愛ちゃんを救えないんだよ...」



つい最近、ここに来た時に
叶愛ちゃんは眠っていたみたいで、


だけど、



『永遠......っ』



苦しそうにそうアイツの名前を言ったんだ。



「じゃあほかに誰が......っ」


「アイツしかいねぇだろ?永遠だよ」



正直、まだ叶愛ちゃんを好きな気持ちは消せてない。


だけど、応援すると決めたんだ。