「てか、やっと叶愛のこと好きって気づいたんだ!」
ほんと鈍感すぎるでしょ。
呆れちゃうぐらいに...わりとマジで。
「あぁ。って知ってたのか?」
「ずっと前から気づいてたし...。
気づくのおそすぎでしょ。」
「なんでわかったわけ?」
「だって、永遠が名前を呼び捨てで呼ぶのって昔から叶愛だけだったじゃん。
私なんて未だに名字だよ!?」
「確かに。俺、案外鈍感なんだな。
原本の言う通り、気づくの遅すぎた...」
いつも自身に満ち溢れた永遠の瞳が
今は悲しげに揺れていた。
「永遠...」
「わりぃ、俺行くわ。頑張れよ」
そういうと、颯爽と出ていってしまった。
「あんたも頑張りなさいよ...」
誰もいない静かな部屋で呟いた声は
広い教室に消えていった。
ただ、この後にあんなこと聞くなんて
予想もしていなかった──────。



