【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「菜実...」


「あっち座ろ?」



そういってあたしたちは屋上の物陰のしたに座った。




「んで...どうすんの?」



「あたし......渡辺くんと付き合うかも」



きっとあたしは
渡辺くんと一緒になれば幸せになれる。


こんなに辛い想いもしなくてよくなる。


黙って前を見つめていた菜実が口を開いた。




「じゃあ、雄大のこと好き?」



菜実はあたしの顔を見ようとしなかった。


ただ、真剣な眼差しで前を向いていた。



「好き...になれると思う」



渡辺くんならあたしもきっと......




「だから、それじゃダメなんだってば!」



え......?菜実?


珍しく声をあげた菜実