「...ちゃん...叶愛ちゃん!」
「あ、ごめんごめん!水族館?いいよー!」
思い出に浸りすぎて全然気づかなかった。
「じゃあ、10時に駅前ってことで~」
嬉しそうに去っていった渡辺くん
「なぁー、お前桜乃さんと喧嘩したの?」
クラスメイトの男子が永遠に話しかけてる。
聞きたくない...のに
聞いてしまうあたしはどうかしてる。
「ん?別に俺とアイツはなんでもねぇし」
平然と言った永遠の答えに
胸がズキズキと痛んで苦しい。
永遠の言う通り、
あたしたちはなんでもない関係だったんだ。
恋人でもないし、幼なじみでもない
中途半端な位置で
ただの友達に過ぎなかった。



