「前に進むって言ってもどうしたらいいの~」



あたしにはわかんないよ。


「ほら、言ったじゃない。
まぁ、時間が解決してくれるわよ~」



「そうなのかな?」


「大抵の人はね。あんたはどうか知らないけど」


「なっ...!!ひどーーい!!」



あたしが叫んでるのも関わらず、
菜実は渡辺くんと楽しそうに話してる。




あの二人って仲良かったんだ~...


なんかあの二人見てると微笑ましいな。



「永遠くん!!電話ぐらい出てよ!!」



教室に少しだけ響いた紗綾ちゃんの声


どうしたの...?



「ごめん、紗綾ちゃん」



「永遠くんは私のこと好きじゃなくなった?」


紗綾ちゃんの声に教室がザワつき始めた。



「紗綾ちゃん...
ここじゃなんだから向こうで話そ?」



そういって、二人でどこかへ行ってしまった。