【完】キミからの“好き”がほしいだけ




俺は近くの石段に座って


紙袋から、たい焼きを取り出してパクリと食べた。



口の中に広がる甘い甘いカスタードの味


その味とは真逆の俺の気持ちは辛く悲しい



『相手の気持ちも大事だけどよー自分の気持ちにも大切にしろよ』



おっちゃんの言葉が頭の中に浮かんだ。



俺の気持ち......?


そんなの...捨てるしかないだろ?



あの二人はいつか惹かれ合う。

だったら俺が入る隙間なんてないだろ?



...俺は知ってる。

原本が雄大のこと好きなこと。

本人はそんな素振り見せないけど、
俺にはわかった。



アイツはどんな気持ちで二人を見てるんだろうか。


きっと、そうとう辛いはずなのに...