【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「...どうしたの?」


私たちは小さな丸い机を挟んで向かい合って座っている。


雄大は俯いたまま、顔を上げない。



「雄大?」


「俺...、フラれた...っ。」


雄大は震えた声でそういった。


「そっか......頑張ったじゃん...」


そういって私は雄大の頭を撫でた。

もちろん、友達として......。



――ギュッ...


「え?...雄大?」



私は雄大の温もりに包まれた。


いきなりのことに心臓が止まるかと思った。