「と...わ...が...?」
「あぁ。コレ叶愛ちゃんの定番だからって...」
なんでそんなに優しいの...?
もうこうなったらヤケクソだよ......
あたしは白い紙袋からたい焼きを一つ取り出して、
パクッとかぶりついた。
...カスタード。
あたしがカスタード以外
食べれないの知ってるから...。
甘い甘いカスタードなはずなのに、
今は塩っぱく感じた。
「......美味しいよ......美味しいっ...うぅ...」
さっき、もう涙が枯れたと思ったのに...
なんでまた出てくるわけ?
「...叶愛ちゃん」
渡辺くんの声があたしの中に優しく響く。



