【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「叶愛ちゃん...大丈夫?」




コソッとみんなには聞こえないような声で
渡辺くんがそういってくれた。



渡辺くんは周りが良く見えてるし、優しい。
あたしもこんな人好きになれたら幸せだったのかな......?



「全然大丈夫だよ。ほら、お祭り行こっ?」



ホントは全然大丈夫じゃないのに無理して笑った。


せっかく、今年も永遠と来れたんだから楽しまなきゃいけない。



だったら...楽しまなきゃ。



「...無理して笑わないでよ」


「えっ?」



「...ううん、なんでもないよ。

じゃあ、みんな揃ったし行こうか!」



『...無理して笑わないでよ』



そう聞こえたのはあたしの空耳?


不思議に思いつつも、あたしたちは祭りと向かった。