【完】キミからの“好き”がほしいだけ




「お、紗綾ちゃん。
イマドキの可愛い浴衣だな~すげー似合ってる」


フワリと微笑んだ永遠の

その笑顔に胸がズキリと痛んだ。


イマドキじゃなくて悪かったわね!!

...『すげー似合ってる』だってさ。
あたしには“まぁまぁ”なんて言ったのに...


わかってたよ、最初から。
永遠の眼中にあたしはいないってことも。


でも...ちょっとは期待してた。


『似合ってる』


その言葉がほしかっただけなのに。
いつも、キミはあたしの淡い期待さえ裏切るんだ。



「ふふっ...ありがとっ♪

永遠くんもちょ~カッコイイよ♪」



嬉しそうに頬を赤らめる紗綾ちゃん。

こんなに可愛い子にあたしは勝てないよ...


純粋で可愛くて思いやりがある
そんな紗綾ちゃんに勝てるはずがない。