「ふわぁ…」


大きなあくびをする私、
柊 千夜 (ヒイラギ チヨ)は、いつも通り神社のお手伝いをしていた。

今年で16になる。
今日は学校が休みだから、
祖父の手伝いをしていた。

今日は、祖父から話があるらしく、
それも兼ねてこの神社にきたのである。


「おじいちゃーん?」


「なんじゃね」


襖の奥から出てくるおじいちゃん。
柊 雅臣 (ヒイラギ マサオミ)。

穏やかな顔をしていて、
何でも話せてしまうような人。


「話ってなに?」


「あぁ、そうじゃったの。
ここで話すのもなんだし、
お上がりなさい。」


そう言った祖父に招かれ、
私は祖父の神社に上がった。